理事長挨拶

好生館看護学院の開校を祝して

理事長 桐野 髙明
理事長 桐野 髙明

佐賀県立総合看護学院は令和2年4月、佐賀県医療センター好生館と統合され、佐賀県医療センター看護学院として開校することになりました。学院は明治29年(1896年)に好生館が佐賀県立好生館病院となったことを受けて、その3年後に好生館附属看護婦養成所として設立されたのがそもそもの始まりです。従って、一度好生館からは離れ県立の看護学校としての歴史を歩んできましたが、ここに再び一体として運営されることとなったわけです。優れた看護師を養成することは医療機関の重要な役割の一つであり、学院が発展していくように、好生館として力を尽くしていきたいと思います。

佐賀県の18歳人口は約8500人です。その約半数が女子とすると、佐賀県ではほぼ6-7人の女子に一人の割合で看護師となります(男子の看護師が7%として概算しています。また県からの流入・流出を算定していないので、おおよその目安です。)。看護師は女性の職業として最もメジャーな職種であり、また助産師は女性でなければなれません。しかし、このように佐賀県の看護学校で多数の看護師を養成しても、佐賀県に残ってもらえず他県に就職される場合が多いようです。できれば佐賀県で仕事をしていただけるように、好生館としても努めたいと考えております。

高齢化時代を迎え、医療における看護師の役割はますます大きくなっています。医療機関の顔は看護師であるとも言われています。また患者さんの病状の変化をこまやかに把握し、それを指摘できるのも看護師が多いのです。優れた看護師が働いていることは医療機関のみならず、佐賀県民の皆さまにとってもきわめて重要であり、またありがたいことではないか思います。好生館看護学院がこれからも優秀な看護師を輩出して行くことを祈念して、ごあいさつといたします。

設置目的

本学院は、保健師助産師看護師法(昭和23年法律第203号)に基づき、助産師、看護師になろうとする者に対し、必要な知識及び技術に関する教育を行い、佐賀県に貢献する看護職員を育成することを目的としています。

学科・修業年限・定員・学則等

 学科 修業年限 学生定員
 1学年定員 総定員
 助産学科 1年 12名 12名
 看護学科 3年 40名 120名

※ 助産学科は、平成30年度入学生より1学年定員及び総定員が12名。

 

好生館看護学院規程、好生館看護学院学則、好生館看護学院学則細則は、次のとおりです。

好生館看護学院規程

好生館看護学院学則

学則別表第1

学則別表第2

好生館看護学院学則細則

沿革

明治32年 県立病院好生館付属看護婦養成所設置(修業年限2年)
昭和25年 県立病院好生館付属看護婦学院設置(修業年限2年)
昭和43年 看護婦養成所指定
県立病院好生館敷地内(佐賀市水ヶ江)に校舎建設
佐賀県立高等看護学院設置(看護第1科、看護第2科)
昭和46年 保健婦・助産婦養成所指定
佐賀県立衛生専門学院に改称
保健助産科を新設
平成 6年 校舎・学生寮を現在地へ移転新築
佐賀県立総合看護学院開校(保健学科、助産学科、第一看護学科、第二看護学科)
平成20年 第二看護学科を閉科、第一看護学科を看護学科に名称変更
令和 2年3月 佐賀県立総合看護学院 閉校
保健学科 閉科
令和 2年4月 佐賀県立総合看護学院から地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館へ移管
佐賀県医療センター好生館看護学院開設(助産学科、看護学科)

地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館の看護職養成学校になること等の理由 (PDF:88.9キロバイト)

教育理念・教育目的

1.教育理念

  • 高い倫理観に基づく生命尊重と深い人間理解を基盤とし、看護の専門的知識と技術をもって県民の健康と生活を
    支え、社会貢献できる看護職を養成する
  • 常に学問への探究心をもち、自ら成長できる看護職を養成する

看護学院は、令和2年4月、地方独立行政法人 佐賀県医療センター好生館に統合し、病院とならび法人組織の一員となりました。好生館の歴史は西暦1834年に遡り、設立理念は、「好生の徳は民心にあまねし」「学問なくして名医になるは覚束なきことなり」と謳い、現在まで脈々と受け継がれています。好生館は県民の期待に応え、安全・安心かつ良質な医療を提供し、県民の健康の維持と県内医療水準の向上に寄与するという重要な役割を担っています。

看護は倫理そのものであり、そこには生命の尊重が何よりも優先され、看護の対象である「人」を深く理解することが重要で、これが看護教育の基盤だと考えます。そして、この基盤の上に、卒業生たちが活躍できる保健・医療・福祉の場面を想定し、「健康と生活を支え」、「社会貢献」までを理想の姿としました。

また、医療に携わるすべての者において「学問への探究心をもち自ら成長」できることは普遍的な姿であると捉え2つ目の理念としました。

新たに歩み始める看護学院は、変化する医療と県民の健康ニーズに対応できるような将来を担う看護職の育成が使命だと考えています。

教育理念に向かい進むべき方向として教育目的を以下の5つとしました。

2.教育目的

  1. 豊かな人間性の涵養
  2. 多様な価値観を認め、自ら考え行動できる人を育てる
  3. 保健・医療・福祉の分野において、社会の変化に対応できる人を育てる
  4. チーム医療の推進に必要な知識・技術・態度を身につけることができる人を育てる
  5. 社会性と生涯にわたり学習する態度を身につけることができる人を育てる

学院長挨拶

学院長 佐藤清治

本学院はその起源として、明治32年の佐賀県立病院好生館附属看護婦養成所に始まり、同看護婦学院、佐賀県立高等看護学院、佐賀県立衛生専門学院、佐賀県立総合看護学院へと引き継がれてきました。120年もの歴史と伝統を有しており、常に佐賀県の中核となる看護職養成施設として、現在までに4,000名以上の卒業生を送り出してまいりました。

平成6年に新築移転開設された佐賀県立総合看護学院は、看護学科、保健学科、助産学科の3科でしたが、この度令和2年4月より地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館を運営母体として生まれ変わり、同時に社会情勢の変化に伴い保健学科が閉科となり、看護学科、助産学科の2科での新たなスタートとなりました。

看護職は、人の命に直結するという責任を伴い、かつ患者さんの心に深く関わることが求められます。本学院では、病気の人に生きる力を与え、病を乗り越える力を与える医療技術と幅広い教養を身につけていただき、辛く落ち込んだ人の立場に寄り添い、人の痛みを感じ取れる「惻隠の情」をもつ看護師の育成を目標としています。

好生館が運営母体となることで、より臨床現場に近い環境で学ぶことができ、教職員一丸となってサポートいたします。崇高な看護職を目指す、熱意ある学生の入学をお待ちしています。

看護学院の特色

佐賀県医療センター好生館看護学院は、地方独立行政法人佐賀県医療センター好生館を母体とし、佐賀県内で就業する助産師(修業年限1年)と看護師(修業年限3年)を養成する養成所です。令和2年4月に、佐賀県立総合看護学院から設置者を変更し、新たな看護学院としてスタートいたしました。

本学院は、佐賀県の基幹病院である佐賀県医療センター好生館と同法人に属することになりました。これまで求められていた佐賀県内に就業する看護職員を養成するという役割に変わりはありません。今後は、より一層病院との連携を深め、統合のメリットを活かし、共に育てるという認識のもと教育を進めてまいります。

  1. 充実した講師陣
    • 基礎分野は佐賀大学などから、専門分野は好生館をはじめ医療の第一線で活躍している医師や看護師、助産師などが講義
    • 学内は、ベテランの専任教員
  2. 人間理解を中心としたカリキュラム
    • 看護の基礎は人間理解と考え、人間学やキャリア論で学びを深めます。
  3. 充実した実習体制
    • 実習施設は、佐賀県医療センター好生館をはじめとした県内の地域と密着した施設を確保
    • 臨床の指導者と連携した実習指導体制
  4. 学生に寄り添った教育体制
    • 学業や生活面などについて学生が相談しやすい担任制
    • 学生ひとりひとりに寄り添った指導
  5. 高い県内就職率
    • 約7割の学生が、県内の基幹的総合病院に就職

好生館における臨地実習の4つの柱

校章

校章は、中央にランプを置き、背景は佐賀県の木である楠の若葉をデザインしています。

ランプは、フローレンス・ナイチンゲール(1820~1910)がクリミア戦争の時、夜間、傷病兵を病床に見廻った時に、かかげたランプを意味し、「ランプを持った淑女」と呼ばれたナイチンゲールの精神を象徴しています。

実習施設

<看護学科>

  • 佐賀県医療センター好生館
  • NHO佐賀病院
  • NHO肥前精神医療センター
  • 介護老人保健施設、指定介護老人福祉施設
  • 老人福祉センター
  • 保育所
  • 訪問看護ステーション
  • 市町役場
  • 保健福祉事務所

<順不同>

<助産学科>

  • 佐賀県医療センター好生館
  • NHO佐賀病院
  • NHO嬉野医療センター
  • 医療法人 田中産婦人科
  • 医療法人 輔仁会内野産婦人科
  • 医療法人 おおくま産婦人科
  • 医療法人 實生会池田産婦人科
  • 大隈レディースクリニック
  • きやま助産所
  • 水巻助産院ひだまりの家
  • 佐賀市役所健康づくり課 ほほえみ館
  • 佐賀市子育て支援センターゆめ・ぽけっと
  • 佐賀中部保健福祉事務所

<順不同>

国家試験合格状況

受験年 助産学科 看護学科
受験者 合格者 合格率 参考全国 受験者 合格者 合格率 参考全国
平成27年 13 13 100.0% 99.9% 42 39 92.9% 95.5%
平成28年 13 13 100.0% 99.8% 37 37 100.0% 94.9%
平成29年 14 11 78.6% 93.2% 38 36 94.7% 94.3%
平成30年 13 13 100.0% 99.4% 38 38 100.0% 96.3%
平成31年 12 12 100.0% 99.9% 38 37 97.4% 94.7%
令和2年 12 12 100.0% 99.5% 36 34 94.4% 94.7%